こんにちは!「コンビニぐらし」の木内澄也です。
コンビニ業界に20年以上従事し、店長として数多くの夜勤スタッフの勤務管理を行ってきました。
「コンビニの夜勤って時給いくらになるの?」
「深夜手当ってどのくらい付くの?」
「夜勤バイトを始めようか迷っている…」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
今回は、労働基準法に基づく深夜手当の仕組みから、実際の収入例、そして夜勤のメリット・デメリットまで詳しく解説します。
夜勤は収入アップが期待できる一方で、向き・不向きがはっきりと分かれる働き方でもあります。
しっかりと理解してから検討しましょう。
コンビニ夜勤の深夜手当は何時から?

労働基準法で定められた「22時〜翌5時」ルール
コンビニ夜勤の深夜手当は、労働基準法第37条によって明確に定められています。
深夜時間帯:午後10時(22時)〜翌午前5時
この7時間の間に働いた時間については、必ず深夜手当が支給されます。これは法律で義務付けられているため、どのコンビニチェーンでも共通のルールです。
深夜手当は基本時給の25%アップ
深夜手当の計算方法は以下の通りです。
深夜時給 = 基本時給 × 1.25
例えば、基本時給が1,000円の場合
深夜時給 = 1,000円 × 1.25 = 1,250円 |
この25%アップは最低基準であり、コンビニによってはさらに高い割増率を設定している場合もあります。
重要なポイント
- 深夜手当は「割増賃金」なので、基本給に上乗せされます
- 22時〜翌5時の間のみ適用
- 休憩時間は深夜手当の対象外
実際の時給計算例

時給1,000円の場合 → 深夜は1,250円に
具体的な計算例を見てみましょう。
時間帯 | 基本時給 | 深夜手当 | 実際の時給 |
---|---|---|---|
18時〜22時 | 1,000円 | なし | 1,000円 |
22時〜翌5時 | 1,000円 | 25%UP | 1,250円 |
5時〜9時 | 1,000円 | なし | 1,000円 |
1日8時間働いた場合の収入シミュレーション
シフト例:22時〜翌6時(8時間勤務、休憩1時間)
勤務時間 | 時給 | 労働時間 | 収入 |
---|---|---|---|
22時〜翌5時 | 1,250円 | 6時間 | 7,500円 |
5時〜6時 | 1,000円 | 1時間 | 1,000円 |
合計 | – | 7時間 | 8,500円 |
同じ実働7時間を日中に働いた場合:7,000円 夜勤との差額:1,500円
月20回勤務した場合、月収は30,000円も違ってきます!
コンビニ夜勤のメリット

日中より時給が高い
最大のメリットは、やはり高時給です。
- 深夜手当で25%時給アップ
- 月収ベースで見ると大幅な収入増
- 短時間で効率よく稼げる
来客が少なく落ち着いて働ける
夜間は日中に比べて来客数が大幅に減少します。
夜勤の来客パターン
- 22時〜1時:帰宅客などで比較的忙しい
- 1時〜5時:最も静かな時間帯
- 5時〜6時:出勤前の客層で徐々に増加
この静かな時間を活用して、商品の整理整頓や清掃作業をじっくりと行えます。
ダブルワーク・学業との両立がしやすい
夜勤は時間の使い方が独特で、他の活動との両立に向いています。
学生の場合
- 授業は昼間なので時間的に重複しない
- 夕方から夜にかけて勉強時間を確保可能
- 土日の夜勤で効率よく稼げる
ダブルワークの場合
- 日中は別の仕事
- 夜間にコンビニで追加収入
- 休日の使い方次第で大幅収入アップ
コンビニ夜勤のデメリット

生活リズムが崩れやすい
夜勤最大のデメリットは、生活リズムへの影響です。
よくある生活リズムの変化
- 睡眠時間が昼間にシフト
- 食事の時間が不規則になりがち
- 家族や友人との時間が合わなくなる
酔客・トラブル客の対応が増える
夜間特有の客層への対応も課題の一つです。
夜間に多いトラブル
- 酔客による迷惑行為
- 深夜の若者グループの騒音
- 支払いトラブルや万引き
ただし、これらは店舗の立地や地域性によって大きく差があります。
昼間に比べて人手が少なく責任が重い
夜勤は1人体制のお店も多いため、一人ひとりの責任が重くなります。
夜勤スタッフの主な業務
- レジ対応
- 商品陳列・整理
- 清掃作業
- 防犯対策や緊急時の対応
夜勤が向いている人・向かない人

夜勤に向いている人の特徴
✓ 夜型の生活リズムの人
- もともと夜更かしが得意
- 朝起きるのが苦手
- 夜の方が集中力が高い
✓ 一人作業が得意な人
- 静かな環境で働きたい
- マイペースで作業したい
- 人間関係のストレスを避けたい
✓ 効率よく稼ぎたい人
- 短時間で高収入を得たい
- 学費や生活費をしっかり稼ぎたい
- 昼間は他のことに時間を使いたい
✓ ダブルワークを考えている人
- 本業とは別の収入源が欲しい
- 平日昼間は別の仕事をしている
- 副業で月数万円の収入アップを目指したい
夜勤に向かない人の特徴
✗ 体調を崩しやすい人
- 生活リズムの変化に弱い
- 体力に自信がない
- 持病や健康上の不安がある
✗ 昼間に活動したい人
- 家族や友人との時間を大切にしたい
- 昼間のアクティビティを楽しみたい
- 規則正しい生活を維持したい
✗ チームワークを重視する人
- 多くの同僚と協力して働きたい
- コミュニケーションを重視する
- 一人での責任が重い仕事が苦手
まとめ|深夜手当を理解して夜勤バイトを検討しよう

コンビニ夜勤の深夜手当についてまとめます。
深夜手当の基本
- 22時〜翌5時は基本時給の25%アップが法律で義務付け
- 時給1,000円なら深夜は1,250円に
- 月20回勤務なら月収2〜3万円の差が生まれる
応募前に確認すべきポイント
- 基本時給と深夜手当の具体的な金額
- シフトの希望は通りやすいか
- 夜勤の人員体制(1人体制か2人体制か)
- 研修制度やサポート体制
- 店舗周辺の治安状況
夜勤は確実に収入アップが期待できる働き方ですが、生活リズムへの影響も大きいため、メリット・デメリットをしっかりと理解した上で検討することが重要です。
特に初めて夜勤を経験する方は、まずは週1〜2回から始めて、体調や生活リズムの変化を確認してから本格的にシフトを増やすことをおすすめします。
何かご質問があれば、いつでも「コンビニぐらし」でお待ちしています!