こんにちは!「コンビニぐらし」の木内澄也です。
コンビニ業界に20年以上従事し、店長として多くの夜勤スタッフを見てきました。
「コンビニの夜勤って、きついですか?」
「深夜バイトに興味はあるけど、体力的に不安…」
「夜勤は怖そう、一人で大丈夫?」
こうした質問を、面接や相談の場で本当によく受けます。
夜勤のイメージは「眠い」「怖い」「孤独」。
確かに、間違ってはいません。
私自身も店長時代、夜勤に入ることがありましたが、正直なところ「きつい」と感じることもありました。
でも、同時に「夜勤が天職」と言うスタッフも何人も見てきました。
夜勤は、向き不向きがはっきり分かれる働き方です。
この記事では、店長経験から見た”リアルな夜勤”を本音で解説します。
- 夜勤の何がきついのか
- 夜勤が人気な理由
- 夜勤を続けられる人の特徴
- 始める前に知っておきたい注意点
夜勤の仕事内容やあるあるについては別記事で解説していますが、今回は「きついのか?メリットはあるのか?」に焦点を当ててお話しします。
あなたが夜勤に向いているかどうか、判断する材料にしてください。
夜勤バイトはきつい?店長が語るリアルな実態

夜勤は「体力・生活リズム・孤独感」が主な壁
結論から言うと、夜勤は確かに「きつい」部分があります。
私が店長として20年以上見てきた中で、夜勤スタッフが「きつい」と感じる理由は、主に以下の3つです。
夜勤のきつさ
きつい理由1:生活リズムの乱れ
- 昼夜逆転の生活に体が慣れない
- 昼間に寝ても、深く眠れない
- 慢性的な睡眠不足になる
- 体調を崩しやすい
きつい理由2:体力的な負担
- 深夜の作業は集中力が必要
- 納品や品出しは意外と重労働
- 一人で全てをこなす必要がある
- 休憩しても回復しきれない
きつい理由3:孤独感
- 深夜は基本的に一人体制
- 話し相手がいない
- トラブルが起きても、すぐに相談できない
- 長時間の孤独に耐える必要がある
私が店長時代、夜勤スタッフから最もよく聞いたのが「昼間に寝ても疲れが取れない」という悩みでした。
実際、人間の体は夜に寝るように設計されています。 それを逆転させるわけですから、体への負担は避けられません。
ただし”向き不向き”の差が大きい
ここで重要なポイントがあります。
夜勤の「きつさ」は、人によって感じ方が全く違います。
私の店舗には、夜勤を5年以上続けているベテランスタッフがいました。
その人に「夜勤、きつくないですか?」と聞いたことがあります。
答えは、「全然。むしろ日勤の方がきついです」でした。
向いている人にとっては、夜勤は最高の環境
向いている人の特徴
- もともと夜型の生活リズム
- 一人で黙々と作業するのが好き
- 人間関係のストレスが少ない方がいい
- 効率よく稼ぎたい
こうした人にとって、夜勤は「きつい」どころか「理想的な働き方」なのです。
私が店長として見てきた中で、夜勤に向いていた人は全体の3〜4割程度でした。
つまり、半数以上の人は「きつい」と感じるものの、残りの3〜4割にとっては「天職」と言える働き方なのです。
店長視点で「きつくなるパターン」を解説
では、どういう人が夜勤で「きつい」と感じやすいのでしょうか。
私が店長として見てきた、きつくなりやすいパターンを紹介します。
パターン1:睡眠リズムを整えない人
よくある失敗
- 夜勤明けに予定を入れすぎる
- 昼間に寝ずに活動してしまう
- 夜勤前に仮眠を取らない
- 休日も昼型に戻してしまう
私の店舗で、夜勤を始めたばかりのスタッフがいました。
最初の1週間は順調でしたが、2週目から体調を崩し始めました。
理由を聞くと、「夜勤明けに友達と遊んでいた」とのこと。
夜勤後は疲れているのに、寝ずに活動してしまい、体力が持たなくなったのです。
夜勤の時給は高いですが、それに見合った体調管理が必要です。
パターン2:日勤感覚でスピードを求める人
よくある失敗
- 日勤と同じペースで動こうとする
- 焦って作業してミスが増える
- 深夜の集中力の低下を考慮しない
- 完璧主義で全部終わらせようとする
夜勤は、日勤と同じペースでは働けません。
深夜の時間帯は、脳の働きが鈍くなります。 同じ作業でも、日中より時間がかかります。
私が店長時代、夜勤スタッフには「完璧を目指さなくていい。優先順位を決めて、できる範囲でやろう」と伝えていました。
パターン3:コミュニケーションが苦手な人(意外かもしれませんが)
これは意外に思われるかもしれません。
「夜勤は一人だから、コミュニケーション不要では?」
確かに、深夜帯は一人体制です。
でも、だからこそ「引き継ぎ」や「報告」が重要になります。
よくある問題
- 前のシフトからの引き継ぎが不十分
- トラブルが起きても報告しない
- 次のシフトへの引き継ぎを忘れる
- 店長への連絡が遅い
夜勤の記事でも触れていますが、深夜にトラブルが起きた場合、その報告と対応が朝のシフトまで持ち越されることがあります。
コミュニケーションが苦手な人は、この引き継ぎで問題を抱えやすいのです。
夜勤で大変なポイント

体力よりも「生活リズムのズレ」が一番の敵
夜勤で最も大変なのは、実は「体力」ではありません。
「生活リズムのズレ」が最大の敵です。
私が店長時代、夜勤スタッフから最も多く聞いた悩みが、これでした。
生活リズムのズレによる影響
影響1:睡眠の質が下がる
- 昼間に寝ても、深く眠れない
- 外の音や光が気になる
- 睡眠時間は確保しても、疲れが取れない
影響2:食事のリズムが乱れる
- 深夜に何を食べるべきか分からない
- 食欲がない、または暴食してしまう
- 胃腸の調子が悪くなる
影響3:社会生活との乖離
- 家族や友人と時間が合わない
- 昼間の予定に参加できない
- 孤独感が増す
私の店舗で、夜勤を半年続けたスタッフがいました。
仕事自体は問題なくこなしていましたが、「友達と会えなくなった」「家族との時間がない」という理由で、日勤に戻りました。
夜勤は、仕事だけでなく、生活全体に影響を与えます。
対策
- 夜勤前に2〜3時間の仮眠を取る
- 夜勤後は遮光カーテンで部屋を暗くする
- 耳栓やアイマスクを使う
- 休日も夜型のリズムを維持する(完全に昼型に戻さない)
深夜手当で稼げる分、生活管理にも気を配る必要があります。
トラブル対応や防犯意識が必要
夜勤では、日勤では起きないようなトラブルが発生します。
夜勤特有のトラブル
- 酔っぱらいの客とのトラブル
- 不審者の侵入
- 機械の故障(夜間は業者を呼べない)
- 急な体調不良(一人なので対応が難しい)
私が店長時代、夜勤スタッフから「怖い思いをした」という報告を受けたこともあります。
実例:深夜のトラブル
事例1:酔っぱらいが店内で寝ていた → 起こそうとしたら、暴言を吐かれた → 警察に通報して対応
事例2:深夜に不審者が店の周りをうろついていた → 店長に連絡し、警備会社に巡回依頼
事例3:レジが突然動かなくなった → 深夜は業者を呼べないため、手動対応 → 朝のシフトに引き継ぎ
こうしたトラブルに、一人で対応しなければなりません。
対策
- 防犯マニュアルを事前に確認
- 緊急連絡先を把握しておく
- トラブル時は無理せず、警察や店長に連絡
- 不審者には大きな声で挨拶(威嚇効果)
私が店長時代、夜勤スタッフには「困ったら、いつでも電話してね」と伝えていました。
深夜でも、店長は対応します。 一人で抱え込まないことが大切です。
客層が変わる(酔客・常連など)
夜勤の客層は、日勤とは大きく異なります。
夜勤の客層の特徴
- 帰宅途中のサラリーマン(酔っている人も)
- 深夜勤務の人(看護師、工場勤務など)
- タクシー・トラック運転手
- 夜型生活の学生
- ホームレスや不審者(まれに)
私の店舗では、夜勤の常連さんが何人もいました。
深夜2時に必ず来る会社員、夜明け前に来るタクシー運転手。
こうした常連さんとは、独特の関係性が生まれます。
良い面と悪い面
良い面
- 常連さんと仲良くなれる
- 深夜帯は客数が少ないので、一人ひとりに丁寧に対応できる
- 「いつもありがとう」と感謝されることも
悪い面
- 酔っぱらいの対応が必要
- たまに絡まれる
- 不審者への警戒が必要
私が店長時代、夜勤スタッフには「お客様との距離感を保つこと」と伝えていました。
親しくなるのはいいですが、深入りしすぎると、トラブルの元になることもあります。
それでも夜勤が人気な理由

深夜手当で時給が高い
夜勤が人気な最大の理由は、やはり「時給の高さ」です。
深夜手当の仕組み
- 22時〜翌5時は、時給が1.25倍以上
- 通常時給1,000円なら、深夜は1,250円
- 1時間あたり250円の差
- 月20日、1日7時間働けば、月35,000円の差
深夜手当の詳しい仕組みは別記事で解説していますが、この差は決して小さくありません。
私が店長時代、夜勤を選ぶ理由を聞くと、ほとんどの人が「時給の高さ」を挙げました。
実例:学生の声
大学生のAさん
- 「学費を貯めるために、効率よく稼ぎたかった」
- 「週3日の夜勤で、月12万円稼げる」
- 「日勤だと、同じ時間働いても10万円くらい」
フリーターのBさん
- 「昼間は別の趣味に時間を使いたい」
- 「夜勤なら、昼間の時間が自由になる」
- 「時給も高いので、一石二鳥」
限られた時間で効率よく稼ぎたい人にとって、夜勤は魅力的な選択肢です。
人間関係が楽(少人数勤務)
夜勤のもう一つの大きなメリットが、「人間関係のストレスが少ない」ことです。
少人数勤務のメリット
- 基本的に一人体制なので、人間関係のストレスがない
- 苦手な人と顔を合わせなくていい
- 自分のペースで働ける
- 余計な気を使わなくていい
私の店舗で、日勤から夜勤に変わったスタッフがいました。
理由を聞くと、「人間関係に疲れた」とのこと。
夜勤に変わってから、「すごく楽になりました」と言っていました。
人間関係の悩みについては別記事で詳しく書いていますが、コンビニの人間関係は意外とストレスになります。
夜勤なら、そのストレスから解放されます。
ただし、孤独感もある
メリットの裏返しとして、孤独感もあります。
- 長時間、誰とも話さない
- トラブルが起きても、相談相手がいない
- 黙々と作業するのが苦手な人には辛い
私の店舗で、「一人が寂しい」という理由で日勤に戻ったスタッフもいました。
人間関係が楽な反面、孤独に耐える必要があります。
自分がどちらのタイプか、考えてみてください。
自分のペースで働ける自由度
夜勤のもう一つのメリットが、「自分のペースで働ける」ことです。
自分のペースで働けるとは
自由度の高さ
- 作業の順番を自分で決められる
- 急かされることがない
- お客様が少ないので、じっくり作業できる
- 自分なりの工夫ができる
私が店長時代、夜勤スタッフから「自分のペースで働けるのが好き」という声をよく聞きました。
日勤だと、次から次へとお客様が来て、常に接客に追われます。
でも夜勤なら、接客の合間に長時間の作業時間を確保できます。
向いている人
自分のペースで働きたい人
- マイペースな性格
- 急かされるのが苦手
- じっくり考えながら作業したい
- 一人で集中したい
こうした人にとって、夜勤は最高の環境です。
私の店舗で、夜勤を5年以上続けているスタッフは、「日勤には戻りたくない」と言っていました。
理由は、「自分のペースで働けるから」でした。
店長が見てきた「夜勤を続けられる人」の特徴

時間管理がうまい
私が店長として20年以上見てきた中で、夜勤を長く続けられる人には共通点がありました。
その第一が、「時間管理がうまい」ことです。
時間管理がうまい人の特徴
- 夜勤前に必ず仮眠を取る
- 夜勤後は決まった時間に寝る
- 休日も生活リズムを崩さない
- 食事の時間を固定している
私の店舗で、夜勤を7年続けているベテランスタッフがいました。
その人に「長く続けられる秘訣は?」と聞いたことがあります。
答えは、「生活リズムを絶対に崩さないこと」でした。
具体的な時間管理
例:夜勤22時〜翌6時の場合
- 14時〜17時:仮眠
- 18時:軽い夕食
- 21時:出勤準備
- 22時〜翌6時:勤務
- 7時:帰宅、軽い朝食
- 8時〜14時:睡眠
このように、毎日同じリズムを維持していました。
休日も、同じリズムで過ごしていたそうです。
時間管理ができる人は、夜勤を長く続けられます。
ひとり作業が苦にならない
夜勤を続けられる人の第二の特徴が、「ひとり作業が苦にならない」ことです。
ひとり作業が得意な人の特徴
- 黙々と作業するのが好き
- 一人の時間を楽しめる
- 集中力が高い
- 孤独感を感じにくい
私の店舗で、夜勤を希望した学生がいました。
理由を聞くと、「一人で作業するのが好きだから」とのこと。
日勤でも、他のスタッフとあまり話さず、黙々と仕事をするタイプでした。
夜勤に変わってから、「すごく自分に合っています」と言っていました。
向いていない人
逆に、以下のような人は夜勤に向いていません。
向いていない人
- 人と話すのが好き
- 一人でいると不安になる
- 孤独に耐えられない
- チームで働く方が楽しい
私の店舗で、夜勤を始めたものの、1ヶ月で日勤に戻したスタッフがいました。
理由は、「一人が寂しすぎる」でした。
自分がどちらのタイプか、事前に考えておくことが大切です。
生活リズムを意識して維持できる
夜勤を続けられる人の第三の特徴が、「生活リズムを意識的に維持できる」ことです。
生活リズム維持のコツ
- 夜勤の日も休日も、同じ時間に寝る・起きる
- 食事の時間を固定する
- 昼型に戻さない(週末も夜型を維持)
- 体調の変化に敏感になる
私が店長時代、夜勤スタッフに「休日はどう過ごしていますか?」と聞いたことがあります。
長く続けている人は、「休日も夜型のリズムを維持しています」と答えました。
逆に、すぐに辞めてしまう人は、「休日は昼型に戻しています」と答えることが多かったです。
昼型に戻すデメリット
- 体内時計が混乱する
- 夜勤の日に眠くなる
- 慢性的な疲労が溜まる
- 体調を崩しやすい
休日も夜型を維持するのは、社会生活と合わないかもしれません。
でも、夜勤を続けるなら、それが最も効果的な方法です。
コツコツ型でメンタル安定タイプ
夜勤を続けられる人の最後の特徴が、「コツコツ型でメンタルが安定している」ことです。
メンタル安定タイプの特徴
- 一人でも焦らない
- トラブルが起きても冷静に対応できる
- 小さなことで動揺しない
- 孤独に強い
私の店舗で、夜勤を10年以上続けているスタッフがいました。
その人は、どんなトラブルが起きても、いつも冷静でした。
「一人だからこそ、落ち着いて対応できる」と言っていました。
向いていない人
逆に、以下のような人は夜勤に向いていません。
- 不安になりやすい
- トラブルで パニックになる
- 一人だと落ち着かない
- すぐに誰かに相談したくなる
ミス対応の記事でも触れていますが、夜勤では一人で判断する場面が多いです。
メンタルの安定性は、夜勤を続ける上で重要な要素です。
夜勤を始める前に知っておきたい注意点

面接で「夜勤専属」「掛け持ち」など条件確認を
夜勤を始める前に、必ず確認すべきことがあります。
面接で確認すべきポイント
確認ポイント1:夜勤専属か、日勤と掛け持ちか
- 夜勤専属:常に夜勤のみ
- 掛け持ち:日勤と夜勤を両方やる
私の店舗では、夜勤専属のスタッフと、掛け持ちのスタッフがいました。
掛け持ちの場合、生活リズムの維持が非常に難しくなります。
できれば、夜勤専属の方が体への負担は少ないです。
確認ポイント2:週何日入るか
- 週1〜2日:副業として
- 週3〜4日:メインのバイトとして
- 週5日以上:フルタイム
週1〜2日なら、体への負担は少ないですが、生活リズムの維持は難しいです。
週3日以上なら、完全に夜型の生活にシフトした方が楽です。
確認ポイント3:シフトの固定度
- 固定シフト:毎週同じ曜日・時間
- 変動シフト:毎月シフトが変わる
固定シフトの方が、生活リズムを維持しやすいです。
シフトの決め方についても、事前に確認しておきましょう。
確認ポイント4:研修期間
- 夜勤前に、日勤で研修があるか
- いきなり夜勤に入るのか
私が店長時代、夜勤希望のスタッフには、必ず1〜2週間の日勤研修を受けてもらっていました。
いきなり夜勤に入ると、仕事を覚えるのが大変だからです。
体調管理を甘く見ない
夜勤を始めるなら、体調管理は最優先事項です。
体調管理のポイント
ポイント1:睡眠環境を整える
- 遮光カーテンで部屋を真っ暗に
- 耳栓やアイマスクを使う
- 家族に「昼間は静かにしてほしい」と伝える
ポイント2:食事に気をつける
- 深夜に重い食事は避ける
- 水分補給を忘れずに
- カフェインの取りすぎに注意
ポイント3:定期的に健康チェック
- 体重の変化に注意
- 睡眠の質をチェック
- 体調不良が続くなら、医師に相談
私が店長時代、夜勤スタッフには「無理しないでね」と常に伝えていました。
体調を崩してまで続ける必要はありません。
休憩時間もしっかり取って、体を休めてください。
防犯マニュアルをしっかり確認する
夜勤では、防犯面でのリスクが高まります。
防犯のポイント
ポイント1:防犯設備を確認
- 防犯カメラの位置
- 緊急ボタンの場所
- 警備会社の連絡先
ポイント2:トラブル時の対応を確認
- どんなトラブルがあるか(酔客、万引き、不審者)
- 警察への連絡方法
- 店長への連絡タイミング
- 自分の身を守る方法
ポイント3:一人で無理しない
- 危険を感じたら、すぐに警察へ
- 無理に対応しようとしない
- 自分の安全が最優先
私が店長時代、夜勤スタッフには必ず「防犯マニュアル」を読んでもらっていました。
また、初回の夜勤は、私も一緒に店に残って、実際の流れを見せていました。
女性の夜勤について
女性が夜勤をする場合、特に防犯面での配慮が必要です。
女性夜勤の注意点
- 帰宅時の安全(タクシー代補助がある店舗も)
- 店舗の防犯体制(警備員の巡回など)
- 複数人体制かどうか
私の店舗では、女性の夜勤スタッフには、できるだけ複数人体制を組んでいました。
面接時に、防犯面での配慮について確認しておくことをおすすめします。
まとめ|夜勤は「自分の性格に合えば最高の働き方」

「きつい」は事実、でも「合う人には天職」
この記事で最もお伝えしたかったのは、「夜勤は、向き不向きがはっきり分かれる」ということです。
夜勤のまとめ
きついポイント
- 生活リズムの乱れ
- 体力的な負担
- 孤独感
- トラブル対応の責任
- 客層の違い
メリット
- 時給が高い(深夜手当1.25倍)
- 人間関係のストレスが少ない
- 自分のペースで働ける
- 接客が少ない
- 昼間の時間が自由に使える
きついのは事実です。
でも、向いている人にとっては、これ以上ない働き方でもあります。
私が店長として見てきた中で、夜勤を5年以上続けているスタッフは、全員が「夜勤が好き」と言っていました。
「きつい」と感じる部分よりも、メリットの方が大きいからです。
店長視点で見ても”安定して続けられる人”は夜勤で伸びる
店長の立場から言うと、夜勤を安定して続けられる人は、非常に貴重です。
店長が感じる夜勤スタッフの価値
- 夜勤は人手が集まりにくい
- 安定して入ってくれるスタッフは本当にありがたい
- 夜勤を任せられる人には、信頼して店舗を任せられる
- 昇給や待遇面での優遇もしやすい
私が店長時代、夜勤を長く続けてくれているスタッフには、定期的に昇給していました。
また、シフトの希望も優先的に通していました。
夜勤を続けられる人は、店舗にとって「なくてはならない存在」なのです。
成長の機会
夜勤では、一人で店舗を任されます。
これは、責任も大きいですが、成長の機会でもあります。
夜勤で得られる経験
- 一人で判断する力
- トラブル対応能力
- 時間管理能力
- 自己管理能力
こうした経験は、将来どんな仕事をする上でも役立ちます。
私の店舗から、夜勤経験者が店長に昇格したケースも何度もありました。
夜勤は、「きつい」だけでなく、「成長できる環境」でもあるのです。
無理せず、自分の生活リズムと相談して選ぶのがポイント
最後に、私から一番伝えたいこと。
無理に夜勤を選ぶ必要はありません。
夜勤が向いている人の特徴
- もともと夜型の生活リズム
- 一人で黙々と作業するのが好き
- 人間関係のストレスを減らしたい
- 効率よく稼ぎたい
- 昼間の時間を自由に使いたい
こうした人には、夜勤は最高の選択肢です。
逆に、以下のような人は、無理に夜勤を選ばない方がいいでしょう。
夜勤に向いていない人
- 昼型の生活が好き
- 一人でいると不安になる
- チームで働く方が楽しい
- 体調管理が苦手
- 社会生活を重視したい
人間関係の悩みやシフトの問題など、夜勤以外の選択肢もあります。
自分に合った働き方を選ぶことが、長く続けるコツです。
試しに1ヶ月やってみるのもあり
もし迷っているなら、まず1ヶ月試しに夜勤をやってみるのもいいでしょう。
1ヶ月やってみて、「きつい」と感じたら日勤に戻せばいいのです。
私が店長時代、「試しに夜勤やってみます」というスタッフを何人も見てきました。
結果、半分は「やっぱり無理」と日勤に戻り、半分は「意外と合ってる」と夜勤を続けました。
やってみないと、向き不向きは分かりません。
興味があるなら、一度挑戦してみてください。
コンビニバイトで充実した経験を積むために、自分に合った働き方を見つけてください。
何かご質問があれば、いつでも「コンビニぐらし」でお待ちしています!
よくある質問(FAQ)
Q1. 夜勤は何時から何時までですか?
A. 店舗によって異なりますが、一般的には22時〜翌6時前後です。
よくあるシフトパターン
- 22時〜翌6時(8時間)
- 23時〜翌7時(8時間)
- 0時〜翌8時(8時間)
深夜手当は22時〜翌5時に適用されます。
深夜手当の詳細については、別記事で詳しく解説しています。
私の店舗では、22時〜翌6時のシフトが最も一般的でした。
Q2. 夜勤は必ず一人ですか?
A. 多くの店舗では一人体制ですが、店舗によっては複数人の場合もあります。
体制の違い
- 小規模店舗:ほぼ一人体制
- 大型店舗:2人体制のこともある
- 繁華街の店舗:防犯上、複数人体制
面接時に、「夜勤は何人体制ですか?」と確認することをおすすめします。
私の店舗は小規模だったので、基本的に一人体制でした。
ただし、新人の研修期間中は、ベテランと一緒に入ってもらっていました。
Q3. 夜勤未経験でも大丈夫ですか?
A. はい、問題ありません。ほとんどの人が未経験からスタートします。
未経験者のサポート
- 日勤での研修期間(1〜2週間)
- ベテランスタッフとのペア勤務
- 詳しいマニュアル
- 店長への連絡体制
私が店長時代、夜勤スタッフの8割は未経験からのスタートでした。
最初は不安でも、1ヶ月もすれば慣れます。
夜勤の仕事内容も、日勤と大きくは変わりません。
Q4. 夜勤と日勤、どっちが稼げますか?
A. 同じ時間働くなら、夜勤の方が圧倒的に稼げます。
比較例(時給1,000円の店舗)
- 日勤:1,000円 × 8時間 = 8,000円
- 夜勤:1,250円 × 7時間 + 1,000円 × 1時間 = 9,750円
同じ8時間でも、約1,750円の差があります。
月20日働けば、35,000円の差になります。
効率よく稼ぎたいなら、夜勤がおすすめです。
Q5. 夜勤で体調を崩すことはありますか?
A. 生活リズムの管理を怠ると、体調を崩す可能性があります。
体調を崩しやすい人
- 睡眠リズムを整えない
- 食事が不規則
- 休日に昼型に戻す
- 無理をしすぎる
私の店舗でも、体調を崩して辞めたスタッフがいました。
でも、逆に「夜勤の方が体調がいい」というスタッフもいました。
体調管理をしっかりすれば、健康に働けます。
不安な場合は、まず週1〜2日から始めてみてください。
Q6. 夜勤から日勤に戻ることはできますか?
A. はい、可能です。店長に相談してみましょう。
変更の理由
- 「体調が厳しくなった」
- 「生活リズムが合わなかった」
- 「家族の事情で」
私が店長時代、夜勤から日勤に戻したスタッフは何人もいました。
無理に続ける必要はありません。
ただし、シフトの都合上、すぐには変更できないこともあります。
早めに相談することをおすすめします。
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